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2026.03.03
2026年版|情報セキュリティ10大脅威とは?組織・個人のリスクと対策

目次
- 1. はじめに:情報セキュリティ10大脅威とは
- 2. 組織向け脅威 トップ10
- 2-1. ランサム攻撃による被害
- 2-2. サプライチェーンを狙った攻撃
- 2-3. AIの利用をめぐるサイバーリスク
- 3. 個人向け脅威 10選
- 4. 2026年の脅威傾向と総括
- 5. まとめ:組織・個人がすべき具体的対策
1. 情報セキュリティ10大脅威とは?
近年、デジタル化やクラウドサービスの導入が急速に進む中で、組織・個人を問わず情報セキュリティリスクは多様化・高度化しています。IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が毎年発表する 「情報セキュリティ10大脅威」 は、企業・組織で発生した重大なセキュリティ事故や、個人に影響を与えるサイバー犯罪をランク付けしたもので、社会全体のリスク把握と対策強化の指標として広く参照されています。2026年版では、組織向け・個人向けの脅威がそれぞれ整理され、AI活用に伴う新たなリスクも初めてランクインしました。この記事では、特に上位3つの脅威を中心に、その内容と対策を分かりやすく解説します。
2. 組織向け脅威 トップ10
以下が、2026年版の組織における情報セキュリティ10大脅威のランキングです。
- 1位 : ランサム攻撃による被害
- 2位 : サプライチェーンや委託先を狙った攻撃
- 3位 : AIの利用をめぐるサイバーリスク
- 4位 : システムの脆弱性を悪用した攻撃
- 5位 : 機密情報等を狙った標的型攻撃
- 6位 : 地政学的リスクに起因するサイバー攻撃/li>
- 7位 : 内部不正による情報漏えい等
- 8位 : リモートワーク等の環境や仕組みを狙った攻撃
- 9位 : 分散型サービス妨害攻撃(DDoS攻撃)
- 10位 : ビジネスメール詐欺
次に、組織が優先的に理解・対策すべきトップ3の脅威について、詳しく解説します。
3. トップ3の脅威を詳しく解説
1位:ランサム攻撃による被害
ランサム攻撃とは、企業のデータを暗号化し、復旧のために身代金を要求するサイバー攻撃のことです。近年、この手法はますます巧妙化しており、単なるデータ暗号化にとどまらず、情報漏えいや二重恐喝のリスクも高まっています。
主な手口
- ・フィッシングメールを通じたマルウェア感染
- ・リモートデスクトップ(RDP)の不正アクセス
- ・ソフトウェアの脆弱性を悪用した攻撃
被害の影響
- ・業務の停止による経済的損失
- ・機密情報の漏えいによる信用失墜
- ・多額の身代金要求
対策
- ・重要データのバックアップとオフライン保管
- ・多要素認証(MFA)やゼロトラスト導入
- ・EDR(Endpoint Detection and Response)によるリアルタイム検知
- ・従業員向けのセキュリティ教育
- ・定期的なパッチ適用とシステムの最新化
ランサムウェアは、業務停止や顧客情報漏洩といった直接的な被害だけでなく、復旧コスト・信用低下・法的制裁など多重的な影響を与えるため、企業のセキュリティ対策において最優先で対策すべき脅威です。
2位:サプライチェーンや委託先を狙った攻撃
サプライチェーン攻撃とは、企業が取引している委託先やサプライヤーのシステムを経由して本社のシステムに侵入する攻撃手法です。
主な手口
- ・ソフトウェアアップデートにマルウェアを仕込む
- ・委託先のシステムを侵害し、そこから本社ネットワークへ侵入
- ・クラウドサービスのAPIを悪用した攻撃
被害の影響
- ・取引先や顧客情報の漏えい
- ・業務システムの改ざんや停止
- ・信頼関係の崩壊と取引停止のリスク
対策
- ・委託先のセキュリティ評価と連携ルールの明確化
- ・サプライチェーン全体での共通ポリシー策定
- ・アクセス権限の最小限化とログ管理強化
- ・定期的な合同演習・インシデントシミュレーション
サプライチェーン全体のリスクを俯瞰し、単体での対応に留まらない視点が求められます。
3位:AIの利用をめぐるサイバーリスク
2026年版では、AI(人工知能)の利用拡大に伴うサイバーリスクが初めて第3位にランクインしました。 AIは業務効率化を支援する一方で、新たな情報漏えいや攻撃手法を生み出しています。
主なリスク
- ・チャット型AIへの機密情報入力による漏えい
- ・AIを悪用した高度なフィッシングメール生成
- ・データポイズニングなどAIモデルへの攻撃
対策
- ・AI利用ポリシーの策定
- ・アクセス権とログ管理の徹底
- ・AI導入時のリスク評価
AIは今後も進化し続けるため、リスクに対する継続的な評価と対策更新が欠かせません。
3. 個人向け脅威 10選
2026年版では、個人利用者が直面する脅威も整理されています。
- 1位 :インターネット上のサービスからの個人情報の窃取
- 2位 :インターネット上のサービスへの不正ログイン
- 3位 :インターネットバンキングの不正利用
- 4位 :クレジットカード情報の不正利用
- 5位 :サポート詐欺(偽警告)による金銭被害
- 6位 :スマホ決済の不正利用
- 7位 :ネット上の誹謗・中傷・デマ
- 8位 :フィッシングによる個人情報等の詐取
- 9位 :不正アプリによるスマホ被害
- 10位 :メールやSNSでの脅迫・詐欺による金銭要求
これらの脅威は名称が同じでも手口が年々巧妙化しています。特にスマホ利用・オンライン金融サービス・SNSでの接触が増えるほど、巧妙な詐欺や不正ログイン被害に巻き込まれる可能性が高まります。
4. 2026年の脅威傾向と総括
2026年版の10大脅威では、従来からのランサム攻撃やサプライチェーン攻撃に加えて、AIに関連するリスクが明確に浮上した点が重要です。これは、AIが企業・個人生活の両方に浸透しつつある状況を反映しています。
また、個人向け脅威では、従来からの不正ログイン、フィッシング、決済サービスの不正利用などが並び、日常生活に根差したリスク管理の必要性が引き続き示されています。
5. まとめ:組織・個人がすべき具体的対策
組織向け
- ・定期的なバックアップとサイバー攻撃のシミュレーション
- ・サプライチェーン全体のリスク評価と管理
- ・AIリスクマネジメントとアクセス管理の強化
- ・脆弱性管理ツール・EDR・IDS/IPS等の導入
個人向け
- ・強固なパスワードと多要素認証の徹底
- ・フィッシングメールの識別能力向上
- ・公式アプリのインストールとOS/アプリの更新
- ・SNSでの個人情報発信の注意
情報セキュリティ対策は、技術だけでなく「人」と「仕組み」がポイントです。今回紹介した脅威や対策をヒントに、変わり続けるリスクへの備えを少しずつ進めていきましょう。
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